タイ・バンコクに学ぶ「ナイトタイム観光」とは… 海外出張の小池知事「とても参考になった」

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東京都は新年度=2025年度予算案で、夜の時間帯の観光を盛り上げて経済を活性化させる「ナイトタイム観光」関連の予算が新たに幾つも追加されています。タイの首都・バンコクに海外出張した東京都の小池知事も「海外観光客は24時間をフルに楽しみたいという思いがある。ナイトタイム観光にもっと力を入れる」と意気込んでいました。世界で最も多くの観光客が訪れる都市・バンコクで、目指すべき夜間観光の形を取材しました。

東京から飛行機でおよそ6時間で訪れることができるバンコクには年間3240万人もの海外旅行者が訪れ、2024年には世界で最も観光客が訪れた都市です。昼は歴史ある寺院などに観光客が集まる一方、夜はナイトクラブや屋台街がにぎわい、東南アジア最大という噴水ショーも毎晩開催され「眠らない街」と呼ばれるほど深夜まで多くの人が観光を楽しんでいます。

深夜1時を過ぎてもナイトマーケットがにぎわっているなど、深夜の街を歩いてみると飲食店だけでなく、衣類や雑貨の店も日付を超えた深夜にも営業しています。バンコクの夜の観光についてその魅力を外国人観光客に聞くと「どこもかしこも美しく、色彩豊かで、人もたくさんいて、まるで眠らない街のよう。いつでも好きな時に何でもできる。魔法のよう。信じられない」(ブラジルからの観光客)、「多くのナイトマーケットやナイトクルーズがあって、川がにぎやか。料金も手頃。初めての経験だった」(アメリカからの観光客)などといった意見もありました。

先日、小池知事はバンコクを訪れ、現地の都知事と面会し、ナイトタイム観光について意見を交わしました。現地で小池知事は「バンコクはナイトタイムエコノミーが非常によくやっている。東京はもっとバンコクから学んでいきたい」と語りました。面会の後、小池知事はバンコクの夜間観光の目玉だという夜景や船上の催しを楽しむナイトクルーズを視察し、夜のにぎわいを肌で感じ、バンコクの取り組みを「とても参考になった」と話しました。小池知事は「夜の時間も有効に生かすことで、経済活性化している。夜の楽しみが早い時間に終わってしまうのが東京のこれまでの課題だった。いかにして楽しんでもらえるか、とても参考になる事例だった」と視察の手応えを語りました。

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